さざなみ。
あなたはどんな「さざなみ」を想い浮かべますか。
私は、この展示において当初、
白浜に寄せる、落ち着いた波の響き。
海岸から見る美しい夕日と漣の景色。
まさに、和歌山が誇る観光地・南紀白浜を思い浮かべながら、
「漣」を書こうと想っていました。
でも、その漣を感じながら佇む時って、
必ずしもポジティブな状態ではないと思うんですよね。
何を考えながら、漣に想いを馳せるか。
もちろん、綺麗だなあ。美しいなあ。心が洗われるようだ。
と感じながらぼーっとすることもあれば、
嫌なことがあった時にも、海に行きたくなるなと。
漣が、心のふとした不和を表すようにも感じられて。
大きな波となって自分の心が飲み込まれるのではないかという不安も感じられたりして。
改めて「漣」ということばを調べてみると、
「さざなみ・波立つ」の他に、なるほど、
「涙を流すさま」という意味もあるんだとか。
少し切ないような、でも、心が洗われて次の一歩を踏み出せるような、
そんな「漣」を目指しました。
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