自己から派生する人物をはじめとするモチーフに揺らぎや気配、実体のないものの流れを追っている。 山と海に囲まれた地域に育ち、当たり前のように背景に浮かぶ山々の、立体にも残像にも見える景色や天候の移り変わり、波のゆらめきに錯覚を起こす。人やものにもそれらに似た錯覚を感じることから顔や身体、気配のフォルムをたどるように作画する。 触れられそうで触れることのできないものや、願望や憧れの幻影を描き起こすことで、視覚と記憶の曖昧さや漠然とした距離感など、目に見えていない不確かさについて探ろうとしている。
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